SEED CYCLE

種を起点に廃棄衣料から綿を育てる循環再生サイクル

Renewable Circular Systems Connected by Seeds



地球を豊かにするマインドセット

一粒の種を蒔いたら
太陽や水、土や微生物たちに育まれ、
虫や鳥たちもやってきて受粉を手伝い、やがて実がなる。
実り一つの中にはそうした自然の営みや生命の育みが宿る。
armiは十分に役目を全うした製品を自社回収し、
コットンの種を軸に循環環境をデザインします。


AOnce a seed is sown, it is nurtured by the sun, water, soil, and microorganisms.
Insects and birds come to help pollinate the seed, which eventually bears fruit.
In each fruit is the nurturing of nature and life.
ARMI collects worn-out T-shirts in-house
and designs a recycling environment around cotton seeds.

PHILOSOPHY

サーキュラーエコノミーを体現する「SEED CYCLE」

サーキュラー・エコノミー(CIRCULAR ECONOMY)とは、EUが2015年に政策発表した「循環型経済」のこと。製品、素材、資源の価値をできるだけ長く保存・維持し、廃棄物の発生を最小限に抑えることで、資源利用による環境への影響を低減する経済システムである。循環型経済の3原則は以下のように定義されている。

-廃棄物や汚染をなくす
-製品・素材を(最も価値の高い状態で)循環させる
-自然を再生する

従来の「Take(資源を採掘して)Make(作って)Waste(捨てる)」という直線的な経済システムとは対照的に、サーキュラーエコノミーでは、廃棄物や汚染など負の外部性が発生しない製品・サービスの設計を行い、経済システムに投入した原材料や製品はその価値をできる限り高く保ったまま循環させ続けることで自然を再生し、人々のウェルビーイングや環境負荷と経済成長をデカップリング(分離)することを目指している。

バタフライ・ダイアグラム

エレン・マッカーサー財団は、上記3原則に基づいたサーキュラーエコノミーの全体像を示す概念図、通称「バタフライ・ダイアグラム」を公表している。

循環のサイクルは、バイオスフィアを通じた循環をデザインする左側の「生物的サイクル」と、テクノスフィアを通じた循環をデザインする右側の「技術的サイクル」に分かれている。生物的サイクルは、木材や綿、食料など、自然界において分解・再生することができる生物資源。技術的サイクルは有限で枯渇性があり、自然界ではすぐに分解できない鉄やアルミニウム、プラスチックなどの技術資源を示す。

ここでポイントとなるのは、生物的資源と技術的資源という2つの異なるタイプの資源を別々に循環させるということ。
どちらのサイクルにも共通するのは、内側のサイクルを使えば使うほど、製品の価値を維持でき、資源あたりの生産性が高くなる。 例えば、コットン製品の場合、メンテナンスすることで製品からできるだけ多くの価値を引き出し、その寿命が尽きたら堆肥にするなどの方法が考えられる。

CRADLE TO CRADLE

Cradle to Cradleは、直訳すると「ゆりかごからゆりかごへ」という意味。

この言葉は、英国の社会福祉政策のスローガンである「ゆりかごから墓場まで(Cradle to Grave)」に由来する造語で 「地球というゆりかごから得た資源をごみとして墓場(=廃棄場)に捨てるのではなく、ごみを資源と捉え、ゆりかご(=地球)にもどし、完全に循環するかたちにしよう」とする考え方。サーキュラーエコノミーの原点となる考え方として、製品やサービス、都市などのデザインを考える際に用いられている。C2Cと略されることもある。 モノやサービスの設計時には生産される製品がどのような生涯を歩むかということや、どのように再資源化するかということに想像を巡らせ生み出すことが必要とされます。

「すべての材料が資源に戻り、循環しつづける製品、仕組みづくり」

資源の枯渇が目前に迫っている今、Cradle to Cradleは、今後製品やサービスをデザインする際の基本的なコンセプトのひとつになるかもしれない。


SEEDCYCLE-5-SECTOR

SEEDCYCLEでは自分達で育てたコットンを製品化
販売後も可能な限り長く着ていただくお手伝いをします
収益の一部は綿を育てる農業従事者へ還元
不要になった自社製品は回収し堆肥化し
その土で次の製品となる国産コットンを育てます。
巡り巡ってまーるく繋がる循環衣料
それを「SEEDCYCLE」と呼びます。
これらは5つのセグメントによって実行されます。

PROCESS

AGRICULTURE:農業

日本には四季があり風土と共に育ってきた文化が息づく、その最たるものが農。 種と大地と水。そのいたってシンプルな物質から無限の作物が生まれる。手塩にかけ知恵と工夫をし命を育てる過程は喜びの本質を感じさせてくれます。「農」とゆう日本のカルチャーを今に活かす、 SEEDCYCLEプロジェクトではカコットン株式会社協力の元、原料である国産綿を育てるところから取り組んでいます。約40,000m2の広大なメインの綿畑はかつて国産綿の産業が盛んであった兵庫県加古川市で行っています。子供達の学びの場として神奈川県横浜市でもコットン栽培を行い「生きた教室」として定期的にワークショップを行っています。

The SEEDCYCLE project starts with growing the raw material, domestic cotton. The main cotton fields, covering an area of approximately 40,000m2, are located in Kakogawa City, Hyogo Prefecture. Cotton is also grown in Yokohama, Kanagawa Prefecture, as a place for children to learn, and workshops are held regularly as a ‘living classroom’.

MANUFACTURE:製造

綿を摘み糸を紡ぎ、編、織、染...型をとり、縫って、仕上げる。 原料から紡績、縫製、仕上げに至るまで全てオールメイドインジャパン。 「倫理的な押し付けではなく、他の製品と比べても魅力的であること」 この理念をもって、企画製造を行います。SEEDCYCLE製品は、設計の段階から循環することを念頭に、廃棄物を出さない、または分解しやすいように考えられた製品作りを目指します。

SEEDCYCLE products are all made in Japan, from raw materials to spinning, sewing and finishing. ‘Not ethically imposed, but attractive in comparison to other products.’ With this philosophy in mind, we plan and manufacture SEEDCYCLE products with the idea of recycling in mind right from the design stage, aiming to create products that do not produce waste or are thought of in such a way that they are easy to disassemble.

REPAIRS:補修・修繕

メンテナンスや修理を通じて長く使えることが製品の価値となる。 SEEDCYCLEでは、染め直しや補修など、可能な限りのリペアを施すことで、製品を長く使い続けられるようサポートしています。こうすることで、作り手はより製品の精度を高めることができ、使い手はより長く使うことができる、さらに一から製品を作るよりも多くの資源を確保することができます。

SEEDCYCLE helps customers to use the products after sale by repairing them as much as possible, such as re-dyeing, repairing and replacing components. In this way, the manufacturer can improve the precision of the product, the user can continue to use the product for a long time, and more resources can be secured than if the product were made from scratch.

COMPOST:回収・分解

SEEDCYCLEの製品は、そのまま廃棄されるのではなく、製品としての寿命が尽きると、原料を育む養分として堆肥化され、次の命へと受け継がれていく。こうして永久に回り続け循環型衣料としての役目を果たします。分解は、金澤バイオ研究所の技術である超高熱細菌発酵法によって行われる。超高熱微生物HTの働きで分解を促進するだけでなく、土そのものの力を引き出し、再生能力を高める。ここで重要なのは、もはや自然を守るだけでは安住できないとゆうこと。自然を再生する、テクノロジーの力で資源を使うより多く還元していくことが必要となります。

SEEDCYCLE products are not disposed of as they are, but at the end of their life as products, they are composted as nutrients to nurture the raw materials, which are then passed on to the next life.Decomposition is carried out by the Kanazawa-bio's technology, the ultra-high heat bacterial fermentation method.


SUPPORT:支援

私たちの身近にあるコットン製品、しかしながらそれらに使われる綿のほぼ100%が海外からの供給に依存しています。世界的に綿は作物の中でも安価で取引され、この背景には民族迫害・健康被害・強制労働など不当な環境で栽培される場合も少なくない。そこで国産綿の普及を後押しする為、プロジェクトに参加する綿農家さんへは育てた作物を市場価格の約5倍の取引条件で100%買取保証をするほか、製品収益の一部を還元。製品に付けられた「FLAG」タグは、SEEDCYCLEの証明であると同時に、農家さんへの寄付にもなります。

Japan relies on foreign supplies for almost 100% of its cotton. In order to promote domestic cotton, cotton farmers participating in the project are given a guarantee to buy 100% of the crop they grow at approximately five times the market price, as well as receiving a share of the profits from their produce. The ‘FLAG’ tag on the product is both a proof of SEEDCYCLE and a donation to the farmer.

ACHIEVE

1.廃棄衣料を削減し 循環する社会へ

廃棄衣料は年々増加をたどり、年間20億着もの衣類がゴミとなっています。不要になった古着が土の栄養になっていく、ゴミの量が減るばかりか焼却や緑化によるCO2削減や循環型の社会に貢献できる。捨てるをやめ、今ある資源をどう生かすのか。SEEDCYCLEは、自然と人との関係を学び直し、自然や地球上に存在するすべてのものと平和に共創するというパーマカルチャーの思想をベースに、地球と日々の暮らしに心を取り戻す生き方をデザインします。

-Reducing waste clothing for a recycling society The amount of discarded clothing is increasing year by year, with as many as 2 billion pieces of clothing becoming waste every year.Unwanted old clothes become nutrients for the soil, which not only reduces the amount of waste, but also contributes to a recycling-oriented society by reducing CO2 emissions through incineration and greening.How can we stop throwing things away and make use of the resources we have?SEEDCYCLE is based on the permaculture philosophy of relearning the relationship between nature and people and co-creating with nature and all that exists on earth in peace, and designs a way of life that brings the heart back to the earth and everyday life.

2.背景に触れ 子供達に本物の学びを

子ども達が出会う一つ一つの事実が、やがて知識や知恵を生み出す種であるとすれば、多様な感情や豊かな感性は、その種を育む肥沃な土壌となる。"Tシャツが実は農作物から生まれた"とゆうと驚かれます。日本のコットンの自給率は0%。身近に綿畑がないことも実感がない理由の一つかもしれません。簡単になんでも手に入るこの時代だからこそ、背景を知ることはとても大切。 SEEDCYCLEでは農業をもっと身近に感じてもらい、親や子供等が土に触れる機会を増やすと同時に、コットン栽培から製品化までを一貫して、見て・触れて・体験する学びの場を提供します。

-Touching the background, authentic learning for children If each fact that children encounter is a seed that will eventually produce knowledge and wisdom, diverse emotions and rich sensibilities are the fertile soil that nurtures these seeds. People are surprised when I tell them that T-shirts are actually made from agricultural products. Japan's cotton self-sufficiency rate is 0%. The fact that there are no cotton fields around may be one of the reasons why people don't realise this. In this age of easy access to everything, it is very important to know the background. SEEDCYCLE aims to make agriculture more accessible and to increase opportunities for parents, children and others to come into contact with the soil, while at the same time providing a place for learning through seeing, touching and experiencing everything from cotton cultivation to the production of products.

3.だれもが人間らしく生産的な仕事ができる

プロジェクトの種まき・収穫・裁断は就労継続支援B型事業所へ業務委託をし、農福連携を行なっています。 また製品収益の10%を作業所を含む農業従事者へ還元し、持続可能な農業を目指します。 生産者への適正な利益確保をし、今後は地元農業の雇用をふやし、障害者や高齢者、妊婦など全ての人が平等で生産的な仕事ができるよう働きやすい環境作りを進めます。 綿は栽培管理が楽で、軽量作物の為、育てやすく、塩害などの土壌改良にも役立つので、休耕地や耕作放棄地などを活用し、綿産地再生と地域活性化を目指します。

-everyone can work productively like a human being Sowing, harvesting and reaping are outsourced to a support for continuous employment support B workshop through a partnership between agriculture and welfare. Aiming at sustainable agriculture, part of the sales profit is returned to the producers, including the workshops. The aim is to secure reasonable profits for producers, increase employment in local agriculture and create a comfortable working environment where all people, including the disabled, elderly and pregnant and nursing mothers, can work equally productively. Cotton is an easy crop to grow because it is lightweight and easy to manage. It also helps to improve soil conditions such as salt damage.


参加企業募集

SEED CYCLEに共感し伴走してくれるパートナー企業さまを募集します。
ご希望の方はコンタクトページからご連絡ください。


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